• 水俣病展2017
  • 開催にあたって

    いまや環境汚染の国際的シンボルとなった水俣病は、発生が確認されて60年を超す今日に至っても新たな患者からの申請がつづき、解決したとは言えない状況です。この事件についての展覧会「水俣展」はすでに全国で24回開催され14万人の入場者を得て、各種メディアから高い評価を受けています。

     

    一方で、福島原発のメルトダウン以降次々と起こる問題は、この国がいかに「水俣」から学んでいないかを痛切に物語っています。

     

    そこで私たちは、熊本初の「水俣展」の開催準備を始めましたが、熊本地震により中断を余儀なくされました。その傷が癒えてはいませんが、だからこそ水俣病事件で現われる諸相を通して「命」について学び直したいと考えました。

     

    20年ぶりにリニューアルした展示と、お話しいただく方々の協力により実現したホールプログラムを、ぜひ、ともにご鑑賞下さいますようお願いいたします。

     

    グリーンコープ生活協同組合

    認定NPO法人 水俣フォーラム

  • 開催概要

    会期

    2017年11月16日(木)ー 12月10日(日)
    月曜休館

    午前9時30分~午後6時30分(土日祝日は5時15分、金曜日は8時、最終日は3時まで)

    会場

    熊本県立美術館分館(全館)

    内容

    パネル300枚・実物展示60点(水俣病60年によるリニューアルの初公開)の他、講演会、映画上映会、関連書籍販売、毛髪水銀調査など

    主催

    グリーンコープ・水俣フォーラム

    共催

    熊本日日新聞社

    後援

    熊本県・熊本市・水俣市・熊本県教育委員会・熊本市教育委員会・朝日新聞社・毎日新聞社・読売新聞社・西日本新聞社・NHK熊本放送局・熊本放送・くまもと県民テレビ・熊本朝日放送・テレビ熊本・エフエム熊本

    協賛

    熊本大学水俣病学術資料調査研究推進室・人間学研究会・熊本県保険医協会・熊本県民医連・連合熊本・自治労熊本・熊本県高教組・熊本県高齢者障害者福祉生協・熊本大学生協・熊本市仏教連合会・浄土真宗本願寺派熊本教区・創価学会青年平和会議・秋津レークタウンクリニック・グリーン発電会津・エックス都市研究所・環境構想研究所・グリーンクラブ・グリーンクラブ熊本支部会・共同運輸・ホープ印刷

    入場料

    一般

    当日1200円、前売1000円、10枚つづり前売8000円
    大学生・高校生

    当日800円、前売500円、10枚つづり前売4000円

    中学生・小学生

    当日300円、前売200円

    グリーンコープ組合員

    当日800円、前売500円

  • 水俣展に寄せて

    これまで水俣展に寄せられた声をご紹介します

    芸術の根底として掴む

    北川フラム(アートディレクター)

    私はこれだけ迫力のある展示を見たことがなかった。それは事実のもつ力と、事実を伝えようとした40年間の時間と、その結節点を東京で伝えようとする多くの人間の労苦によるものだろう。私はこの展示を芸術の根底として掴む。それは人間の魂と文明・社会システムとのデスマッチの軌跡であって、美術初発の動機と同質のものである。

    (「社会と向き合う美術とは『水俣・東京展』」Ronza 1996年12月号より)

    全文はこちら(PDF)

    真実を告げる希望の催し

    若松英輔(批評家)

    『水俣展』が行われる。こうした事実を見ることで私たちは本当の意味で歴史とつながることができる。水俣展は「水俣病」の軌跡を告げるだけでなく、不可避的に病を背負い、言葉を奪われた人々の「声」を蘇らせようとしている。ぜひ見て頂きたい。真実を告げる希望の催しである。

    (若松英輔ツイッター@yomutokakuより)

    見ている自分が、見られている

    熊本日日新聞 1996年10月18日付 社説

    圧倒されたのは、土本(典昭)さんが、水俣に約1年間滞在しながら撮影し続けた500人の遺影である。私たちはつい、全体の数字で語りがちだが、しかし一人ひとりにはそれぞれの生があり、顔がある。会場に立ち一人ひとりの遺影と向き合っていると、不思議な感覚にとらわれてくる。いつの間にか、見ている自分が、実は遺影から見られているのだ。

    (「逆照射される私たちの『今』水俣・東京展」より)

    全文はこちら(PDF)

  • 展示

    水俣病事件の事実は現代日本に何を物語るのか

    リニューアル初公開

    メイン展示 

    悲しみの底に何が見えるか

    プロローグ: 1956年4月、幼い少女を「奇病」が襲った
    クロニクル: 映像でたどる水俣病と私たちの半世紀
    展示1: 水俣の美しい自然・豊かな風土
    展示2: 水俣病とは何か
    展示3: 水銀はなぜ止まらなかったのか
    展示4: 被害者は何を求めたのか
    展示5: その後の水俣と水俣病事件
    エピローグ: 「彼岸の団欒を垣間みる」石牟礼道子

    患者遺影

    死者たちが来場者を見つめる

    「水俣」シリーズで知られる記録映画作家・土本典昭夫妻が1年間水俣に滞在。所在が判明した800軒の遺族を訪ね遺影を収集。その後の患者家族による収集とあわせ500影を空間一面に展示。

    実物展示

    残された物こそ雄弁に語る

    水俣病発症量のメチル水銀
    水俣湾の海底にあった高濃度の水銀ヘドロ
    患者が半年間で服用した薬のカラ
    水俣湾に張られていた汚染魚仕切網
    患者の面会を阻むためチッソ本社入り口に設けられた鉄格子の一部
    チッソ製(現JNC)の素材を用いた現在の商品など

    美術展示

    事実は表現されて真実となる

    丸木位里・丸木俊「水俣の図」 レプリカ
    中村正義「何処へいく」「おそれA」「おそれB」 レプリカ
    中村一美「水俣」 レプリカ

    写真展示

    レンズが失われた声を聞いた

    W.ユージン・スミス+アイリーン・M.スミス
    桑原史成「水俣病・原点から」
    塩田武史「水俣・深き淵より」
    芥川仁「水俣・厳存する風景」

    事件史の証言コーナー

    当事者の生の声を聞く

    水俣病患者をはじめ、当事者ともいうべき立場に立たされた方による15分の「あの時、私は」。プログラムはホームページ参照。また「誰が水俣病を起こしたのか」「水俣病は治らないのか」「水俣病の解決とは何か」など8つの設問にQ&A方式で答える映像を常時放映。

    展示説明会

    専門の説明員や研修を受けたボランティアが順路に沿って約40分ご案内します。開催は毎日午前11時、午後2時20分から。ただし初日の午前は10時から。金曜日は午後6時30分からも開催。定時以外の説明をご希望の団体は前日までにお申込み下さい。

    毛髪水銀調査コーナー

    私たちの体は、どれぐらい水銀に汚染されているか。測定を希望する方の頭髪を採取して、国立水俣病総合研究センターが分析。結果は2ヶ月以内に送付します。この機会に調べてみませんか。所要時間は15分。実費の一部として1人500円いただきます(病院などでは数千円)。

    水俣病ブックフェア

    さらに深く知るために

    ノンフィクションはもとより文学作品、写真集、学術書、文庫、新書、児童書、絵本など、もっと知りたい方のために、一般書店ではなかなか手に入らない水俣病の本とDVDなど、200点を集めて販売。

    水俣物産展

    モノを通して暮らしと志が出会う

    患者が漁り作った無添加のいりこ、ひじき、あおさなどの海産物、低農薬の甘夏マーマレード、リサイクルガラスのおしゃれな小物、無農薬茶、廃食油せっけんほか。

    アフター5ミュージアム

    毎週金曜日は夜8時まで展示をご覧いただけます。休日はご都合の悪い方、お仕事の後にゆっくりご鑑賞下さい。

  • ホールプログラム

    「水俣病」の経験から何を学ぶか

    展示を超えて、さらに学びたい人のために

    「私と水俣病」―患者さんのお話から

    11月18日(土)午後6時30分開場、7時~9時

    [A会場]城彩苑多目的交流施設

     

     緒方正実(建具師、水俣病患者)
     香山リカ(精神科医)

    水俣病を生み出した近代が、さらに効率性・合理性を極める現代は、心の病が蔓延する社会。そんな今、メディアで親しまれる精神科医の香山。行政に立ち向かい「人間であること」を守った緒方。2人の講演と対話から考える「心を育てる」。

    「1人からの可能性」―石牟礼道子と原田正純

    11月22日(水)午後6時30分開場、7時〜9時
    [B会場]熊本市国際交流会館 ホール

     柳田邦男(ノンフィクション作家)
     池澤夏樹(作家)

     小宮悦子(キャスター)司会


    『苦海浄土』を書いて「水俣病を告発する会」の生みの親となった石牟礼を語る池澤。胎児性患者発生の論証に努め、患者の側に終生立ち続けた原田を語る柳田。異なる分野でたった1人から歩み始めた2人の「人と仕事」を敬愛する2人による講演と対話。

    映画「水俣―患者さんとその世界」完全版

    11月23日(木・祝)午前9時30分開場、10時〜12時50分
    [会場]電気館

     土本典昭監督作品 35ミリフィルム上映

     1971年/モノクロ2時間47分

    海外の映画人にも知られる「土本の水俣」。その代表作の46年ぶりの35ミリフィルム上映が実現。ニュープリント同様の鮮明さで甦るのは、初めて裁判に踏み切った今は亡き患者たちの豊かな表情と言葉。

    「私と水俣病」―患者さんのお話から

    11月25日(土)午後6時30分開場、7時〜9時
    [B会場]熊本市国際交流会館ホール

     加賀田清子(胎児性水俣病患者)
     いとうせいこう(クリエーター)


    大半を施設で生きた加賀田が、自身の写真をもとに半生を振り返る。そこから語るのは、東日本大震災がテーマの小説発表、竹中直人らと続ける舞台、ももクロへの歌詞提供など多方面で活動するいとう。聞き手は水俣フォーラムの実川悠太。

    シンポジウム「水俣から考える―『命(いのち)』の意味」

    11月28日(火)午前12時開場、12時30分〜3時
    [B会場]熊本市国際交流会館 ホール

     緒方正人(漁師、水俣病患者)

     中村桂子(生命誌)

     上田紀行(文化人類学)

     竹下景子(俳優)司会

    環境汚染や食品添加物、放射能で危機に曝される一方、多発する自殺やいじめ、心の病の根底には、生命の固有性を感じにくくなった現代社会の姿が。そんな今だからこそ根源から考えたい「そもそも命とは何か」。

    加藤典洋さんと映画「水俣病―その20年」を見る

    12月2日(土)午後1時30分開場、2時〜4時
    [C会場]熊本市現代美術館 アートロフト

     土本典昭監督作品

     1976年/カラー43分/DVD上映

     加藤典洋(文芸評論家)

    映画「水俣」第1作以来、撮り貯めた膨大なフィルムをもとにしたダイジェスト編ながらも水俣病の本質に迫る。97年『敗戦後論』で当時の戦後認識を覆した論客が読み解く時代へのメッセージ。

    「私と水俣病」―患者さんのお話から

    12月5日(火)午後6時30分開場、7時〜9時
    [B会場]熊本市国際交流会館 ホール

     杉本 肇(漁師、芸人、水俣病患者家族)
     若松英輔(批評家)


    NHK教育TVの人気番組「100分de名著」で石牟礼道子『苦海浄土』の印象を刷新した気鋭、若松の関心は、石牟礼が度々紹介した患者・杉本栄子に及ぶ。その息子・肇は「患者だからこそ笑いを届けたい」と語る。2人の講演と対話。

    「私と水俣病」―患者さんのお話から

    12月9日(土)午後1時30分開場、2時〜4時
    [C会場]熊本市現代美術館 アートロフト

     川本愛一郎(作業療法士、水俣病患者家族)
     山田 真(小児科医)


    母と子の育児辞典の著者として知られる山田は、3.11以来、福島の子どもたちを診続ける。その原点が、患者・川本輝夫らによるチッソとの自主交渉支援。仕事を通じて輝夫の志を生きる息子・愛一郎。2人の講演と対話が描く「水俣と福島」。

    会場

    A会場:城彩苑多目的交流施設(144席)
    B会場:熊本市国際交流会館ホール(230席)

    C会場:熊本市現代美術館アートロフト(90席)

    電気館(140席)

    チケット

    • 展示会場とは別にもう一枚必要です(詳細は「チケットのお求め」をご覧ください)。
    • 満席によりお入りいただけない場合もありますので早目にお越しください。
  • チケットのお求め

    チケット

    一般

    当日1200円、前売1000円、10枚つづり前売8000円
    大学生・高校生

    当日800円、前売500円、10枚つづり前売4000円

    中学生・小学生

    当日300円、前売200円

    グリーンコープ組合員

    当日800円、前売500円

    • 入場は閉場の30分前までです。
    • 入場券1枚で展示またはホールプログラムに1名1回入場できます。
    • 学生券をご使用の方は、当日、学生証をご提示ください。
    • 小学校4年生以下、障害者、重度の障害者の介護者は無料です。
    • 高校生・中学生・小学生の団体(20名以上または1クラス以上)は、事前申し込みに限り展示鑑賞は無料となります。
    • 20名以上の団体は前売り料金となります。
    • グリーンコープ組合員家族の学生等は、一般の学生等の料金と同じです。

    お求めは

    チケットぴあ

    セブンイレブン、サークルKサンクス、ファミリーマートでお求めになれます。端末操作を簡単にする「Pコード」ナンバーは「991-209」です。

     

    ローソンチケット

    ローソン、ミニストップでお求めになれます。端末操作を簡単にする「Lコード」ナンバーは「83999」です。

     

    グリーンコープ

    グリーンコープの前売券申込番号は、高校生以上大人「9090」、中学生・小学生「9089」です。

     

    • お安くご入場いただける「つづり前売券」は、水俣フォーラムのみの取り扱いですので、下記の方法でお申し込み下さい。
    • 前売券の郵送をご希望の方は、郵便局常備の郵便振替用紙をご利用いただき、口座番号「00120-4-398614」、加入者名「水俣フォーラム」、通信欄に券種・枚数を明記してご送金ください。ご入金を確認次第、チラシ・チケットをお送りします。なお11月10日の受付印で締め切らせていただきます。
  • 最新情報

  • ご協力のお願い

    水俣病展2017に多くの方にご来場いただけるよう、皆様のお力添えをお願いします。

    • SNSでの拡散にご協力ください
      ツイッターやフェイスブックを通じての広報に、ご協力をお願いします。
       
    • チラシ配布、ポスター掲示にご協力ください
      案内チラシ(A4判4ページ)の配布、ポスター掲示にご協力いただける方は、必要部数をお送りします。ポスターは大型(1m×73cm)で耐水性の屋外掲示用です。行きつけのお店や自宅の外壁、学校など人通りの多い場所に掲示願います。なお、チラシはこちら(PDF)からもダウンロードいただけます。
       
    • ポスター貼り・当日ボランティア募集
      事前の準備活動と当日の会場スタッフを募集しています。参加を希望される方は、ボランティア要項と説明会・ポスター貼り等の準備日程(PDF)をご確認のうえ、申込書の提出もしくは下記フォームよりお申し込みください。

  • 会場・お問い合わせ

    JR熊本駅よりバスまたは市電「市役所前」下車徒歩5分
    熊本城周遊バス・しろめぐりん:「県立美術館分館前」下車すぐ

    〒860-0001 熊本市千葉城町2-18

    TEL:096-351-8411

    ホールプログラム:A会場

    城彩苑多目的交流施設
    JR熊本駅より市電「花畑町」下車徒歩5分
    〒860-0008 熊本市中央区二の丸1-1-1
    TEL:096-288-5600

    ホールプログラム:B会場

    熊本市国際交流会館

    JR熊本駅より市電「花畑町」またはバス「交通センター」下車徒歩3分
    〒860-0806 熊本市中央区花畑町4-18
    TEL:096-359-2020

    ホールプログラム:C会場

    熊本市現代美術館
    JR熊本駅よりバスまたは市電「通町筋」下車徒歩2分
    〒860-0845 熊本市中央区上通町2-3

    TEL:096-278-7500

    ホールプログラム:電気館

    JR熊本駅より市電「辛島町」下車徒歩2分
    〒860-0803 熊本市中央区新市街8-2

    TEL:096-352-2121

    お問い合わせ

    チケットのお求め、ボランティア募集については

    グリーンコープ 生活協同組合くまもと

    〒860-0056 熊本市西区新土河原2-1-1
    TEL:096-324-8118 FAX:096-324-8123

    MAIL: j0kmj0@greencoop.or.jp

    催し内容、団体鑑賞などについては
    認定NPO法人 水俣フォーラム
    〒169-0075 新宿区高田馬場1-34-12-404
    TEL:03-3208-3051  FAX:03-3208-3052
    Mail: mf1997@minamata-f.com

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